(写真:水浸しになったEARTHRISE宝石研磨工房の復興作業風景)
※台風14号および15号により被害を受けられた皆さまへ
この度、令和4年台風第14号ならびに15号に伴う災害に遭われた方々に対しまして、謹んでお見舞いを申し上げます。
被災地域の一日も早い復興を心より祈念申し上げます。
今回は、【パキスタン大規模洪水】の件につきまして、ご報告させていただきます。
今年の6月より記録的なモンスーン(雨期)の豪雨と北部山岳地帯の氷河融解によりにパキスタンは洪水で国土の3分の1が水没し、9月15日時点で子ども530人を含む少なくとも1486人が洪水の犠牲になったと報告されました。
EARTHRISEでは、弊社工房長からの連絡により、今回の被災を知りました。
弊社の宝石研磨工房があるスワート渓谷も深刻な被害を受けましたが、幸いなことに工房メンバーとその家族は全員無事でした。
↓弊社代表のtwitterより引用
パキスタンのスワート渓谷。弊社の工房長も60年以上生きているけれど、こんなに酷い洪水は初めてだと言っていました。
— 小幡星子 (@shokoobata) August 30, 2022
ヒマラヤの氷河が気候変動の影響で溶けているのも原因とのこと。#パキスタン洪水 #パキスタンスワート渓谷 #スワート渓谷 #PakistanFloods #SwatValley #気候変動 #異常気象 pic.twitter.com/5WV06Dkx40
弊社工房の様子は、こちらの通りです。



EARTHRISEでは今回の被災を深刻に受け止め、2022年9月16日と9月30日に、以下の支援団体へ緊急送金を行いました。
支援先①:Matsuura Vocational Training Centre(代表:リファット女史)

スラム街に住む人々は激しい差別を受けており、経済的な理由から学校へも通えず、まともな職につくことも困難な状況です。
そんな悲惨な状況から、何とか女性達を救いたいとひとりのパキスタン女性が職業訓練校を設立しました。(写真の1番右側にいらっしゃるのが、職業訓練校を立ち上げたリファット女史です。)
パキスタンでは珍しいキリスト教徒の方で、彼女は私財をなげうち、スラムの女性たちの支援を行っています。
▼▼職業訓練校の様子は、こちらからご覧いただけます。
パキスタンの”見捨てられた”劣悪スラムの縫製学校を拡張したい
https://earthrise-j.com/pakistan-entrepreneur/supporting-slum-women-islamabad
新型コロナウイルスの影響もあり、国の支援はスラム街にまで行き届いていません。彼女たちを支援すべく、EARTHRISEは国際協力プロジェクトを立ち上げました。

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◆職業訓練校活動の様子(中間報告)
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こんにちは。EARTHRISEの小幡星子です。
今回、パキスタンの国土の1/3が水没するという想像を絶する災害が発生いたしました。
職業訓練学校があるエリア(パキスタンの首都イスラマバード)は幸い今回の洪水被害は免れましたが、そこから離れた場所では多くの人々が家や家族、友人を失い、食糧や物資が不足していたり、出産間近の女性が瀕死の状態であることなどをリファットさんから伺いました。
EARTHRISEとして出来ることは限られてしまいますが、EARTHRISEでジュエリーやエコバッグを買ってくださった方々の売上金を、この度リファットさんのところへ寄付いたしました。
お客様方からも現地の女性たちやその家族の安否を心配する声をいただいていたため、寄付金と共にリファットさんへ皆様の声もお届けいたしました。
なお、今回のことを含め、現地の状況にも影響が少なからず出ているため、現地の状況が落ち着きましたら、エコバッグなどのお仕事を改めてスラムの女性たちにお願いする予定です。
「こういうものを作って欲しい!」というお声がございましたら、ぜひお聞かせください。
今後の制作する際の参考にさせていただきます。

(和訳:)
「皆様の温かくお優しい励ましに、心より御礼申し上げます。
あなた方のメッセージは、私に勇気と強さを与えてくれました。
このたびのパキスタン大洪水で、被災者へお寄せいただいた皆様のご厚情に対し、改めて深く感謝いたします。
これからも、エコバッグを日本の皆様のために制作できることを誇りに思います。
繁栄と喜びと平和が常にあなた方とEARTHRISEにありますように。」
支援先②:SRI (Swat Relief Initiative)
パキスタン北部スワートにある現地NGO。

2008年タリバン支配下に置かれたスワート。
2009年にパキスタン軍がタリバンを一時追放したものの、スワートのインフラ、学校の多くは破壊され、住民の生活状況は著しく悪化。
この状況に対応すべく、1969年まで継続したスワート藩王国ラスト・プリンスの孫娘ゼブ・ジラーニー女史が立ち上がって設立したのがSRIです。
スワートを襲った度重なる悲劇からスワート住民を救うため、女性と子どもを支援するプロジェクトを展開しています。




現地では、昼夜を問わずSRIのスタッフとボランティアチームが、最も影響を受けた人々を特定するため働いており、最も大きな打撃を受けたコミュニティの人々を支援しています。
♦︎支援の様子写真 : SRI・Webサイトより転載させていただきました。https://swatreliefinitiative.org/emergency-flood-relief/
以上、パキスタンの最新状況をご報告させていただきました。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
EARTHRISEエシカルジュエリー
パキスタンのスワート渓谷にある【EARTHRISE宝石研磨工房】を通して制作したジュエリーの販売価格の1%はSRI (Swat Relief Initiative)を通して、スワートの貧困女性と子どもの支援に充てられます。
加熱処理などの宝石を鮮やかにする人工処理は施していない、1点もののパキスタン産オーガニックストーンジュエリー。
パキスタンのママが研磨した、桃のような癒し系オーガニック・ローズクォーツジュエリー。