こんばんは。EARTHRISE代表・デザイナーの小幡星子です。

EARTHRISEは、本日、2020年7月7日に創業9周年を迎えました。

これもひとえに、お客様をはじめ、そしてまだ何もない頃から関わってくださっていた全ての関係者の皆様の多大なるご支援あってのものであり、心より感謝申し上げます。


「ジュエリーで、世界を幸せにする。」

ジュエリーをつくる人と、つける人の幸せの連鎖を次の世代へとつむいでゆくこと。美しい自然を残していくこと。創業時から変わらぬ思いで走り続けてまいりました。



更に、パキスタンのスワート渓谷に研磨工房を設立し、
もうすぐ4年となります。

外国人、しかも女性の起業が、2,000年以上続くスワートの歴史の中で初めてであったことから、諜報機関の方々が出てきたり、軍の方々が動いたりと大騒ぎでした。

「起業出来たこと自体が奇跡だ!」

と、地元の方々に言われました。


そして、何もないところからのスタート。3歩歩いて2歩下がる…の連続でした。

言葉も通じない、食べ物もお水も合わない…。3食点滴生活で、トイレとベッド、病院と工房の往復…よく帰国出来たな、と思うくらいの時もありました。
私の身体は、日本人の中でも虚弱な体質の部類かもしれません。

自分の能力を超えた活動をしたことにより、健康面・治安面で周囲の方々へ多大なご迷惑をお掛けすることばかりではありましたが、私の信念について来てくださる心温かなたくさんの方々に恵まれ、今もなお続けられております。


地元に学校を設立するお手伝いをさせていただいたり、その後も子供たちに文房具を届けたりと、継続した支援が出来ていることも、お客様、関係者の皆さまのお陰です。


現在、パキスタンも例外なくコロナウイルスにより甚大なダメージを受けています。工房メンバーは無事ですが、親戚の方々や小さな子どもも亡くなっています。工房立ち上げ時に協力してくださった方も、コロナで命を落としました。武装勢力タリバンからは生き延びられても、コロナウイルスからは逃れることが出来ませんでした。本当に悲しくて、悔しいです。

タリバンに支配されていた時とは違った苦しさに包まれているスワート渓谷ですが、幸いなのは、皆、前を向いていること。心から元気で頑張っております。

ゼロから育てたママ職人も、子育てをしながら、毎日宝石を研磨し、新しい研磨の方法も学んでいます。


たくさんの可能性を秘めた底力溢れる面白い国、パキスタン。これからも、もっともっと日本に新しいきらめきをお届け出来るよう邁進してまいります。


もちろん、他の国の現地パートナーたちとも、引き続き頑張ってまいります。



本当に多くの方々に支えられての9年間でした。

10年目を迎え、これからもステップアップしていく中で、学ばせていただくことがあるかと存じます。

今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。




≪九州南部の豪雨へのお見舞い申し上げます≫

このたびの九州南部豪雨により、熊本県や鹿児島県、福岡県、大分県、特に球磨川の氾濫により未曾有の被害が報じられ、被災された方々には心からお悔やみ申し上げます。

コロナウイルスの収束が見えない中、避難されている皆様及びご家族の方々のことを思いますと心が痛みます。
EARTHRISEスタッフ一同、皆様のご無事と、復旧作業に従事されている皆様のご安全をお祈り申し上げます。


☆熊本県動物愛護様のHPでは、迷子になったわんちゃんや猫ちゃんの情報を登録できるページを設けていらっしゃいます。迷子の子たちが一日でも早く、ご家族のもとへ無事に帰れますように・・・。

https://www.pref.kumamoto.jp/kiji_34123.html

パキスタンの子供たちへの支援活動

P.S.
写真:
お客様方からご購入いただきましたジュエリーの売上の一部を預かり、研磨工房のあるパキスタンのスワート渓谷にある学校へ伺い、生徒100人全員に文房具を届けたときの様子です(2019年9月撮影)。初めて手にするノートに満面の笑みを浮かべてくれた子供たち。本当に大切なことは、この子たちの表情から伝わってきますね。コロナに負けずに、頑張って生き抜いて、みんなに幸せになってもらいたいです。

私が死ぬ時に、この世の中が私が生まれてきた時よりも少しでも良くなっていてくれたらな・・・そのような思いでずっと生きてきました。私にできることは微々たることではございますが、初心を忘れず、これからも精進して参ります。


愛と感謝の気持ちをこめて。
代表取締役 兼 ジュエリーデザイナー 小幡星子