こんにちは。
EARTHRISE代表・デザイナーの小幡星子(おばた しょうこ)です。
前回はパキスタンのスワート渓谷で会社を設立するまでの
流れを綴りました。
【前回までのお話】
https://earthrise-j.com/pakistan-entrepreneur/entrepreneurship-part1
本日は、
【1.日本にあるパキスタン大使館でビジネスビザの申請】
について綴ります。
これはパキスタンでお仕事をする方に共通の内容ですので、
多少お役に立つ情報かと思います。
【会社設立までの流れ】
1.日本にあるパキスタン大使館でビジネスビザの申請 ◀︎ 本日はココ
↓
2.ビザ取得後、渡パキスタン。スワート渓谷へ。
↓
3.事務所(今回は、研磨工房の場所)を契約する
↓
4.設備を整える
↓
5.レターヘッド、印鑑作り
↓
6.銀行口座開設(お金は10ルピーでも1,000ルピーでも預けていればOK。1ルピー=約1円)
↓
7.登記関連書類作成
↓
8.裁判所に関連書類一式を提出する
↓
9.関係部署を周り、面談後、各部署の責任者全員の署名(8名〜10名くらい?)を書類にもらう
↓
10.裁判所が研磨工房の実態調査を行う
↓
11.裁判所から認可されたら、
スワートの商工会議所へMembership Certificateの申請
↓
12.ペシャワールの商工会議所へもMembership Certificateの申請
(スワートはカイバル・パクトゥンクワ州(略してKP州)に属する地域で、ペシャワールはKP州の州都。)
&
免税申請(スワートはパキスタンでも特殊な免税エリア!)
↓
すべての公的機関から認可されたら、完了!
さて、
スワート渓谷に研磨工房を作ろう!
と決心したところまでは良かったのですが、
パキスタンでの起業って、、
何をどうすれば良いの?
右も左も分からない。
言葉すら分からない状態。
おまけにパキスタンの法律ってどんなもの???
現地パートナーのザイーさんは、
「No problem, ショーコさん!現地のことはワタシに任せて!」
と言ってくれたものの、
一歩間違えたら怖いので
(信じていないわけではないのだけれど・・・ごめんね、ザイーさん)、
私なりに調べることに。
※パキスタン人が言う「No problem」は、プロブレム(問題)だらけです!
すると、Jetroに詳しく紹介されていました。
▼パキスタンへ進出(進出時の制度・手続きを知る)
https://www.jetro.go.jp/worldtop/asia/pk/fdi/f-proc/
▼パキスタンでの外国企業の会社設立手続き・必要書類
https://www.jetro.go.jp/world/asia/pk/invest_09.html
読み進めていくと、
私は【非公開株式会社(Private Company)】
を作ることは分かりました。
が、
早くも難しい事ばかりで拒絶反応が。。。
(法律用語が苦手。。)
途中から心がくじけそうになったため、
現地のことはザイーさんやその道の専門家に任せることにして
(さっきまでの意気込みはどこへやら・・・)、
ビジネスビザの申請書類や書き方、必要書類を調べることにしました。
ビジネスなので、【商用ビザ】を取得いたします!
*観光ビザは必要書類が異なります。
■■必要書類■■
商用ビザ
・パスポート
・パスポートのコピー
・4.5cmX3.5cmの証明写真2枚(6ヶ月以内に撮影された脱帽写真)
・申請書
→5年以上の就労ビザ発給には以下の3点のうちのひとつが必要になります。
__1.日本の商工会議所の推薦状
__2.パキスタンの関係商業組織、機関により推薦を受けている旨が証明されたパキスタン企業の招聘状
__3.パキスタン投資庁の参事官またはパキスタン大使館駐在の商務参事官・商務官による推薦状
・申請者の所属している企業からの推薦状のみの場合、1年間の就労ビザを発給することができます。
・100円玉
(パキスタン大使館より)
http://www.pakistanembassytokyo.com/ja/content/%E3%83%91%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E4%BA%BA%E4%BB%A5%E5%A4%96%E3%81%AE%E6%96%B9%E3%80%85%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9
5年以上のビザは、現在ほぼ取得できないという情報をいただいていたため、
1年間の商用ビザの取得を目指しました。
上記パキスタン大使館URLの一番下、
申請書をクリックしてダウンロード。
ここまでは順調♪
そこまで難しいこともなく、書き進められました。(観光ビザと同じ書式)
「顔の特徴」や「信仰」なんて書く欄があるのねぇ〜
と、初めてこの項目を見たときは驚きました。
現地の保証人は、ザイーさん。
住所など聞いて記入。
ちょこっとつまづいたのは、「推薦状」。
私の会社(株式会社EARTHRISE)から推薦状を書かないといけないのですが、
私(会社)が私を推薦するって、、なんだか違和感が。。
小さい会社ではよくあることですよね、きっと。。。
推薦状(英語)の書式はネットで検索&多少アレンジして、以下の項目で作成。
・会社情報
・申請者に関して(申請者、職種、役職)
・滞在に関して(渡航目的、渡航日数、渡航目的地)
・身元保証人情報
1枚のシンプルな推薦状です。
書類が揃ったら、大使館へお電話して、休館日の確認。
突然お休み・・・ということがあるため、
事前確認をしておいた方が良いです!!
(一回やってしまいました。。。)
ビザの申請時間も注意!午前中のみです。
(月〜木):9:30〜12:30
(金) :9:30〜12:00
準備万端、広尾にあるパキスタン大使館へ♪
広尾駅には、大使館が多いですね。
ドイツ、フィンランド、フランス、アルジェリア、中国、など。
さて、中に入ろうとしたら、
門に鍵がかかってる・・・入れない。
もしかして、突然のお休み!?( ̄◇ ̄;)
恐る恐るインターフォンを押したら、
職員の方が出てきて鍵を開けてくださいました。
ホッ。
大使館に入ると、中央階段に受付があります。
いつもご親切な日本の方。
「あら、あなたね。
素敵なお洋服!いつも綺麗な格好でいらっしゃるわね。
スワートは本当に良いところよね〜。」
何度か大使館へ伺っていたため、
顔を覚えていてくださったようで嬉しかったです。^^
とても気さくでお優しい方。
書類に不備がないかドキドキ。。。
書類を一通り確認していただき、
問題がなさそうとのことで再びホッと一息。
次に申請費用のお支払いです。
ビザ申請費用は、なんと100円!
これも初めて聞いたときに衝撃でした。。
隣国のインドビザは60ドル。
ほかの国も数千円しますよね。
もはや100円すら不要では・・・なんて思ってみたり。
持参した100円玉をその場でお支払い。
ビザの貼られたパスポートは
着払いで送っていただくことにしました。
(当日は持って帰れません。)
ビザ申請にいらっしゃる殆どの方も
受け取りは郵送にされています。
大使館を出る時、
「頑張ってね!」
と言われて、とても嬉しかったです。
やっぱり異国の地で何かしようというのは、
不安も大きいです。
励まされました。
数日後、無事に宅配便でパスポートが届きました♪
意外にも難しくなかったビジネスビザ取得。
これから先も順調に行きそう〜と
喜びもつかの間、
その後、色々な出来事が待っていました。
つづく♪
↓
https://earthrise-j.com/pakistan-entrepreneur/entrepreneurship-part3
■■■ 破天荒過ぎるパキスタン起業物語 一覧 ■■■
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愛と感謝の気持ちをこめて。
代表・ジュエリーデザイナー 小幡星子