前回はパキスタン起業にあたってプロローグを書きましたが、

そもそもパキスタンってどこにあるの?
どんな国?

皆さまからよく受ける質問のため、
起業物語の前にパキスタンについてご紹介いたします。^^

まず、旅行しよう!と思ったら真っ先に購入するのが、
ガイドブックで有名な「地球の歩き方」だと思います。

しかし、パキスタン版は2007−2008年で止まっています。

この時期から、アフガニスタンからパキスタンに逃れた
アルカイダやタリバン問題により、
治安悪化が加速したためだと思います。

こちらではパキスタンの最新情報を交えながら、
パキスタンについてご紹介いたします。

※長くなってしまうので、3部に分けてご紹介いたします。

【パキスタンの正式国名】
パキスタン・イスラム共和国

国土は日本の約2倍(79.6万平方キロメートル)!!

【首都】
イスラマバード

イスラマバードは、京都のような碁盤の目状に整備された街並み。
道路一つひとつに名前や番号が付いていて、一見分かりやすいです。
逆に、特徴があまりないため、慣れていない人は必ず迷子になる(現地パートナーですら)。
道行く人に聞くと、とても親切に明後日の方向を教えてくれます!!涙

「俺に任せろ!ついてこい!こっちだー!!!」
毎回思うのですが、その自信はどこから?

(合っていたためしがありません)

【通貨】
パキスタン・ルピー(PKR)

(1円=約1パキスタン・ルピー)
※パキスタンでは、日本円よりも米ドルの方がレートが高いです。

【識字率】
60%

(10歳以上を対象)(2015/2016年度パキスタン統計局)

未就学児童数は世界No.1
現地を知っているだけに、児童労働について、就学について、
色々と思うことがあります。。。

【人口】
世界6位の1億8802万人(2013-14年データ)

国民の80%は国土の中心を流れる
インダス川流域で暮らしています。
※世界四大文明の一つ
「インダス文明」について歴史教科書で学びましたね。

【国民】
パンジャブ人(56%)、パシュトゥーン人(16%)、
シンド人(13%)、バローチ人(4%)など。

イスラム教ということもありますが、
おもてなし文化がハンパではない国民性です。
特にパシュトゥーン人。
パシュトゥーの文化は、色々と凄いです。
(面白ストーリーは別でご紹介いたします)

国民は親日家が多く、
日本人というだけで、手厚くもてなしてくれることがあります。

パキスタン人は日本人が大好きなのに、日本人はまったくそのことを知りません。
そのため、

「日本へ永遠の片思いをしている国、パキスタン」

なんて言われているくらいです。
このブログをご覧いただいて、少しでもパキスタンのことを
気にかけていただけたら嬉しいです^^

【言語】
ウルドゥー語(国語)、英語(公用語)、

その他、地域毎に様々な言語が話されています。

近年では中国とのビジネスが加速しているため、
中国語がブームになっています。
イスラマバードの外語大学には
中国の資本で素晴らしい校舎が建てられていました。。。
(日本語を教えている校舎は・・・。)

【宗教】
国民の95%がムスリム(イスラム教徒)。

残りはキリスト教徒、ヒンドゥー教徒、シク教徒、
土着の宗教などを信仰しています。

残念ながら、イスラム教徒以外の人々の多くは
差別され、迫害を受けています。

アメリカがトランプ政権になってからは、
キリスト教徒=トランプ支持者
という考え方を持つ人が増え、
キリスト教徒に対する差別が一層増しています。

カースト制は未だに健在です。

【服装】
シャルワールカミーズ(通称シャルカミ)
という
伝統的な衣装を着る男女が多いです。

一方、イスラマバードでは西洋風(ジーンズにTシャツなど)の服装の方も多く、
日本で普通に着ている格好(露出控えめ)でも十分大丈夫です。
スキニーを履いているオシャレな若い女性も多かったです。
(頭が小さくて、足が長くて、スタイル良すぎ。。。)

私は12月の渡航時にAラインの膝丈ワンピース&ブーツ
&大判のパシュミナストール(羽織っていただけ)で
出歩いていました。

イスラマバードの駅にて。小幡星子

ただ、女性は露出を最小限にした服装にすることをオススメいたします。
私も顔と手以外は露出しておりません。
(スカートから若干足が出ていますが、このくらいならセーフ。)

最近は中国の観光客が増えて、
短パン&タンクトップのような格好で歩いている中国人の女性が
襲われる事件が多発しています。
やはり、訪れる国の文化や伝統を尊重した格好や振る舞いは大切です。

イスラム教の国では、未婚の若い男女が触れ合ったり、
目を合わせたりすることもNG。
外国人はイスラム教徒でない人が多いため、欲求のはけ口として狙われやすいです。
線の細い色白の日本人男性も狙われます。(他の国の男性に比べて大人しいため)

女性はドゥパタや、ヒジャブと呼ばれる、
女性が髪や胸を覆うのに使用するストールのような布を被る人が多いですが、
イスラマバードでは身につけていなかったり、
肩から下げているだけの女性も多いです。

イスラマバード以外では、基本的に女性はドゥパタ/ヒジャブを身につけていた方が良いです。
女性として大切に扱われますし、安全面からもオススメいたします。
シャルワールカミーズを着ていると、
自分たちの文化を尊重してくれている
と、心を良くしてくださる方が多く、扱われ方も変わります。

保守的な地域はドゥパタ/ヒジャブが更に大きくなり、
髪、胸部分だけではなく、背中全体も隠す程のヒジャブを纏っています。
顔を覆うブルカ(アフガニスタン・スタイル)の女性は少ないですが、います。
外国人はそこまでしなくても大丈夫です。(部族地域を除く)

以前は日本人の観光客がたくさんパキスタンへ来ていたので、
お土産屋さんでシャルワールカミーズを購入してから
パキスタンを回る人もいたそうです。
異国情緒あふれるシャルワールカミーズは、日本人女性に人気がありました。

次回は、パキスタンの地理や、知られざる(?)産業についてお伝えいたします♪