こんにちは。
EARTHRISE代表・デザイナーの小幡星子(おばた しょうこ)です。

今回リリースいたしました
【アフロディーテ・コレクション】
で使用しているローズクォーツは、
パキスタン・スワート渓谷初の女性研磨職人
が中心となり研磨をいたしました。

研磨工房【EARTHRISE GEMS STUDIO】
を設立して1年。

目標の一つであった
女性の研磨職人の育成。

限られた機材・条件下で、
様々なトラブルに見舞われながらも、
ママたちはゼロから研磨スキルを学び、
美しいカボションカットが
出来るまでに成長しました。

ママたちは、家事・育児の隙間時間に
研磨をしているため、
若手よりも研磨に割ける時間が非常に限られています。

それでも、限られた時間の中、
驚くほどの短期間で上達していきました。

ベテランの職人や若手も
そのスピードと完璧さに度肝を抜かれていました。

 

そのお話をしたら、ママたち大喜び!!

 

男性陣はというと、

「いや〜、やっぱりママには敵わないね〜。」

笑っていたので、
頑張ってよ!と喝を入れたら

「お、おう!パシュトゥーン人は勇敢な民族だから頑張る!」

と。

 

スワート渓谷はパシュトゥーン人たちのエリア。

彼らは自分たちを「誇り高き勇敢な民族」
であると口を揃えて言います。
現に、パキスタンの重要な施設や各国の大使館職員宅の警備に
多くのパシュトゥーン人たちが就いています。

 

「それなのに、勇気を振り絞らないと
ママにたちに立ち向かえないの?」

「イエ〜ス!ショーコさん!女の人は怖いヨ!怒らせたら大変!」

だそうです。笑

 

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
■ 面白エピソード
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

 

前置きがながくなりましたが、
今回は研磨にまつわる数々の制作秘話の中から、
ひとつ面白エピソードをご紹介いたします♪

 

コレクションを作るにあたり、
また、世界の市場を視野にいれているため、
絶対にクリアしないといけない課題がありました。

それは

【同じサイズ、同じクオリティに宝石を研磨すること】

です。

わたしたちからすると〔当たり前〕のことですが、
この〔当たり前〕をクリアすることが本当に大変です。

途上国でお仕事をされたご経験のある方でしたら

「すごく良くわかる!!!」

と首を激しく縦に振ってくださると思います。笑

彼らに、日本人の常識は全く通用しません。

むしろ、日本の常識は世界の非常識です。
(ここでは良い意味で。)

 

宝石の世界は本当に奥が深いです。

国により宝石の捉え方も異なります。

 

たとえば

日本では小さくても高品質なもの

を求める傾向にあります。

 

逆に、日本以外の国では

存在感があり、そこそこの品質でOK

なことも多いです。
(一部のヨーロッパのハイジュエリーブランドでも同様。)

パキスタンも例外なく、
後者に入ります。

 

後者なら
そこそこの道具と
そこそこの努力で出来ます。

 

でも、わたしたちの研磨工房が目指すのは

【ジャパンクオリティ】

です。

これをクリア出来れば、世界でも通用します。

 

前もって、カボションカット(トップ画像のカットのこと)
の研磨トレーニング
は済ませておいてもらったので、

次のステップ:
同じサイズ、同じ品質に研磨していこう!

 

ということで、

早速、直径 12mm x 10mm の
カボションカットをしてね!
厚みもmm単位で指示。

ママたち、本番が初めてなので、
監督官に若手No.1の研磨職人ビラールを任命。

 

わたし
「責任を持って全行程をチェックするんだよ!
もしママたちに分からないことがあったら、
きちんと指導してね。分かった?」

ビラール
「OK、ショーコさん!!!任せて\(*^▽^*)ノ!」(目がキラキラ〜!!)

 

サイズちょうどに研磨するのに欠かせない道具、
ノギスという物差しの使い方をママたちに教えました。^^

ノギスの使い方を学んでいるママ

ママたちは初めてみる道具に興味津々。

ノギスの使い方を学んでいるママたち

なぜか、ビラール(左)も熱心に聞いてる。

ノギスの使い方を学んでいる様子

ビラール、、、確か前に使い方を教えたよね。。
使っていなかったのね。
使い方を忘れたのね。。。涙。。。

ノギスの使い方を学んでいる様子2

ビラール
「σ(*´∀`o)えへ。」

 

ノギスの使い方をマスター。

子供たちも続々と集まってきて、
面白い道具に興味津々。

最終的にはご近所の子供たちが
10人以上遊びに来て、大変な賑わいに。

 

2度同じ説明をして、
サイズを復唱させ、
サイズとデザインを描いた紙を渡し、
大丈夫?と確認すると、

「OK! ショーコさん、No problem!!(*^▽^*)ノ」

みんな威勢良く答えてくれました。

・・・(;´Д`)ああ、、、心配。

そう、パキスタン人が言う
「No problem」
は、Problemだらけだからです。。。

研磨機をセッティング。

研磨機のセッティング完了!

「ぼくもやる〜」
と言わんばかりに場所取りする
ママ職人のベビー。

 

最初は心配して、少し様子を見ていたのですが、
他にもやることが山積みだったため、
後ろ髪を引かれつつ、他の場所へ。

ベビーはママにぴったりくっついて離れませんでした。

ほのぼの〜♡

 

お写真を見てお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、
パキスタンでは、座って作業をするスタイルが主流です。

「テーブルと椅子は?」
と聞くと、

「ショーコさん、ここはパキスタンだよ。日本じゃないヨ!」

と言われました。

宝石を研磨中に飛ばしても、
すぐ見つけられて便利!
だそうです。笑

でも、膝と腰に負担がかかるから
長い目で見たら良くないかも・・・

と意見。

現在は研磨用にテーブルと椅子を用意して
研磨作業をしています。^^

 

翌日、お試しに研磨したローズクォーツ2個を確認。

わたし
「( ´・д・) え?これ14mmだけど?ノギスは使った?」

「あれ(・∀・)??じゃあこっちは?」

わたし
「惜しい!12.6mmだね。これを12mmにしてね!」

「OK, OK!(>▽<)b  」

 

・・・10分後。

「ヽ(^◇^*)/出来たよ、ショーコさん!」

わたし
「どれどれ?う〜ん、惜しい!
12.07mm!!あとちょっとだね!」

メンバー全員
「( ̄▽ ̄)えっ?!」

わたし
「( ̄▽ ̄)え?」

メンバー全員
「Σ(゚д゚;) えっ?!」
「w( ̄Д ̄;)wちょ、ちょっと待って!
ちょっと待って!!ちょっと待って!!!ショーコさん!!!」
「Look! Look!!!」
「ほとんど12mmだよ!ほら!見て!」
「わかる!?ショーコさん!ほらっ(゚Д゚)ノ!

そんな目の前にローズクォーツを突き出されても
焦点が合わないよ・笑

 

わたし
「そうねぇ〜。でも、12mmじゃないよね。」

メンバー全員
「(。・д・。)はいっ? 何言ってんの!?」
「ちょっと待って!ショーコさん!!!」
「NO, NO, NO, NO, NO!!ほとんど12mmじゃん!!」
「こんなの目で見ても分からないよ( ̄◇ ̄;)!!!」

「ショーコさん!!!アー・ユー・クレイジー??!」

ちょっと、そこまで言う?笑

みんなにグルリと取り囲まれ、
せきを切ったように猛反論の嵐。

あまりに想像通りのリアクションで
笑いが止まりませんでした。。。

12mmも14mmも同じ感覚だった彼らが
わずか0.07mmの違いにまで来たのだから
良しとすべきかもしれないのですが、
最初が肝心!
ここで、基準を緩めたら、
このあとグデグデになるだろうなぁ・・・
と予測出来たため、
心を鬼にして

わたし
「気持ちは分かるけど、12mmと12.07mmは違うの。
わずかの違いで、次にバトンタッチされた職人が
石を枠にはめられなくて調整に時間がかかるの。
だから、研磨職人の仕事は重要なんだよ。」

メンバー全員
「いやいや (゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)、自分たちだってこんなに頑張ったんだから!」

「こんなのパキスタンでは誤差に入らないよ!」

確かに。(激しく同意)

などなど
みんな自己弁護に必死・・・。

 

わたし
「・・・じゃあ、みんな、日本製品は好き?」

メンバー全員
「何言っているんだ、ショーコさん∑ヾ( ̄0 ̄;ノ !当たり前じゃないか!」
「Made in Japanは世界一だよ!ワカル?!」
「30年前のものも全然壊れないで使えるよ!」
日本製品は本当に素晴らしい(人´∀`)☆!大好き!!」
「お金があれば、家電全部を日本製品に買い換えたいよ!!」
「日本の車は天下一品だよ!!!」

※パキスタンで走る車の90%以上は日本車(中古車含む)です。
日本製の中古の家電製品も大人気です。

わたし
「ありがとう(⌒▽⌒)♡これがジャパンクオリティの秘訣だよ。」

ローズクォーツを指差して見せてみた。

メンバー全員
「OHHHHHHHHHHH(@□@;)!!!!!!!!!!!!!!!!」

「分かったよ、ショーコさん!」
「もう一回トライする!!」

すごい、この一言でみんな一気に納得してくれました。

5分後、

雄叫びと共に持ってきたローズクォーツは
ジャスト12mm

「ジャパンクオリティ!」
「ジャパンクオリティ!」

と、みんなでハイタッチして
喜びを噛み締めました。笑

しかも、このローズクォーツを
大好きな日本の人が身につけてくれるなんて、
本当に嬉しい!誇りに思う!!!
と、熱く語ってくれました。

そのあとの研磨は、割と順調に進みました♪

 

こうして研磨したローズクォーツを
ジュエリーにお仕立ていたしました。

〔アフロディーテ〕ローズクォーツを用いたピアス、ネックレス

パキスタンの片田舎のほんの小さな出来事ですが、
幼子たちもキャッキャ、キャッキャと
ママたちと一緒に喜んでいる姿を見ると、
胸が熱くなります。

 

ママたちは初めて得られた収入で
子供たちの洋服を買いに行きました。

 

スワート渓谷で活動をしていると、

内部からは
武装勢力や保守層の厳しい目があり

外部からは
危険地帯で何をしているのか
という厳しい声もあります。

好き好んで危険な地域に行っているわけではなく、
偶然そうなっただけ。
これもご縁だと思っています。

見捨てるのは簡単です。

与えられた条件の下で
どう頑張っていくのか
そこが大事。

もちろん、周囲に迷惑のかからないようにすることも。

 

こうして、着実に小さな幸せの輪が
広がっていることが
めげそうな心の支えになっています。

あと、現地のドタバタ劇も。笑

 

ローズクォーツの形のように
ママの愛が丸々詰まった
心温まるジュエリー(ピアス、ネックレス)。

美しく瑞々しいピンクカラーが特徴のローズクォーツ。

研磨以外に人工的な処理を施していない
オーガニックストーン™。

宝石が映えるように
K18ローズプラチナゴールド(ピンクゴールド)
で制作をしています。

ナチュラル志向の方におすすめです。

気品溢れるジュエリー。

ぜひ、あなたのご褒美ジュエリーに、

あなたの人生の一部にしてくださいね♡

 

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【アフロディーテ・コレクション紹介ページ】
https://earthrise-j.com/jewelry/aphrodite
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ローズクォーツ