こんにちは。
EARTHRISE代表兼ジュエリーデザイナー小幡星子です。^^

前回に続き、「パキスタンってどんな国?」をお伝えいたします。

こちらでは、パキスタンの地理と、
日本ではほぼ知られていない産業についてご紹介いたします。

【地理】
東はインド、北東は中国、北西はアフガニスタン、
西はイランと国境を接し、
南はアラビア海に面しています。

パキスタンはちょうどアフリカや中東、
ヨーロッパ、アジアの中心に位置する
意外と重要な地域です。

事実、各国の諜報機関が暗躍しているのもうなずけます。

また、パキスタン北西部のアフガニスタンと国境を接する一部地域は
「連邦直轄部族地域(FATA。トライバルエリア)※オレンジのエリア」と呼ばれ、
パキスタンの法律は通用せず、
部族単位で独自の習慣・規律での自治が認められていて、
主にパシュトゥーン人達が暮らしています。

パキスタンの中でも保守的な考え方を持つ人が多く住むエリアです。
タリバンやアルカイダなどの過激派が潜伏している地域でもあります。

トライバルエリア内には美しい大自然が広がっている地域があります。
以前、現地パートナー(パシュトゥーン人)に写真を見せてもらった時、
あまりに幻想的な景色に一目惚れ。


「ここは危険地帯だけど、わたし(外国人)は行けるの?」

現地パートナー
「OK!ノープロブレムよ、ショーコさん!!」


「え〜、またまた〜。本当?!」

現地パートナー
「この地域に入ることは全〜然大丈夫!
でも、二度と出ることは出来ないかも・・・。」


「え・・・!?」

現地パートナー
「ノープロブレム、ショーコさん!
死ぬ時は一緒ネ(大爆笑)!」


「・・・(やっぱり)。」

いつか、平和になり、
開けた社会になったら行ってみたいです。。

 

交通手段について
前回、国土が日本の2倍とご紹介いたしましたが、
国内の移動手段は、主に車です。
地元の人たちは平気で20時間以上ドライブします。
超人的な体力の持ち主が多いです。
(日本人、完全に負けていると思います。。)

国内線、一部列車もあります。

イスラマバードから西にあるペシャワールまでは、車で2時間半ほど。
真っ直ぐに伸びた高速道路が通っています。

イスラマバードから南にあるラホールまでは、車で4時間半ほど。

主要都市までは国内線が通っているのですが、
飛ぶ飛ばない、時間もあまり当てにならないため、
急ぎの場合は車移動が確実です。

日本・中国・韓国の支援も入っているためか、
各主要都市までの道のりは、割と快適です。
(乗り物酔いする私には、、、何とかギリギリ大丈夫な時と、完全にアウトな時があります。)

ちなみに、私が起業したスワート渓谷は、
ペシャワール近くを経由して行かないといけないため、
7時間〜10時間かかります。
現在(2017年)、イスラマバードからスワートまで高速道路が建設中です。
完成すれば、4時間ほどで行けることになるそうです。
本当に待ち遠しいです!!
2年後に完成予定らしいです。
が、ここはパキスタン。
いつ完成するかは、アッラーのみぞ知る・・・です。。。

 

【産業】
主要産業は農業と繊維産業。

マンゴーは英国王室への献上で世界No.1
お世辞抜きに、こんなに濃厚すぎる美味しいマンゴーは初めて食べました。
体調不良に陥ったとき、3食マンゴーで凌いだ時がありました・笑
日本へお土産として持ち帰ることは基本的には出来ません(生物のため)。

綿花の生産量は世界No.4
日本とも関わりが深く、第二次世界大戦後、
他のアジア諸国が日本との貿易を制限する中、
パキスタンは真っ先に日本へ原綿輸出をしてくれました。
そのお陰で、日本の繊維産業の発展、その後の高度成長にも
影響を及ぼし、見事に復興を遂げました。
このことを日本人が知らないことが残念です。

第二次世界大戦直後、経済はパキスタン以下だった状態の日本が
どんどん復興していく姿を
パキスタン人達は拍手喝采で応援していたそうです。

「いや〜、気付いたら俺たちがあっという間に抜かれちゃったよ〜(o^∇^o)ノ。凄いね〜!日本人!」

笑って昔話してくれるパキスタン人達。。

「いや、いや。あなた達も底力を持ってるんだから、
チャイ飲みながら無駄話ばかりしていないで頑張ってよ(`ロ´)ノ!!」

と言ってみたものの、、、彼らの心には微塵も響いていませんでした。。(ー ー;)

良くも悪くもマイペースな民族です。

また、日本の主要な自動車メーカーの工場もあり、
パキスタンで走っている車やバイクの99%が日本メーカーのものです。

余談ですが、日本の中古車の輸出をほぼ牛耳っているのは
日本にいるパキスタン人たち。

「え!?(; ̄Д ̄)こんな使えない車のパーツまで!?」

「需要があるんだよ〜(^皿^)。日本にはそこら中にお金が転がってるね!」

とのこと。

彼らのビジネス魂には度肝を抜かれます。

パキスタンにある日系企業は、82社(2016年)。
大手では、先ほど自動車メーカーのお話を書きましたが、スズキ、トヨタ自動車、
味の素は2016年7月から本格参入とネットの記事で拝見しました。
私のことは外務省に連絡が行っていると伺っているので(汗)、
私の会社も数に入っているのかな(2016年8月に登記出来たハズなので)?!

日系企業数が多いのか少ないのかは分かりませんが、
パキスタンはこれからも人口は増加の一途を辿ると予測されていることもあり、
ビジネスチャンス(ジュエリー系ビジネスは別として^^;)が
色々と転がっているなぁと感じています。

そういえば、パキスタンに進出している大手企業では、
社員に「危険手当」が出るそうで、
友人のご主人がパキスタン行きを一瞬考えていました。笑

パキスタンは遺跡や美しい自然の宝庫です。
チャイは美味しいし、ご飯もそこそこ美味しい、人も面白い。

治安が良くなれば観光ビジネスだって盛り返して、
国としても活気を取り戻してゆけるのに・・・と思うのでした。。。

本当にもったいない。。。

観光スポットについては別の機会にご紹介したいと思います。^^

次回は、

パキスタンへの渡航方法や、気になる危険度について(結構重要)

ご紹介いたします。^^

=参考資料=
【外務省】パキスタン基礎データ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/pakistan/data.html

【Jetro】パキスタン概要
https://www.jetro.go.jp/world/asia/pk/basic_01.html